縦スクロールバーのボックスが下端に触れようとする折
スクロールバー
をご存知でしょうか。
パソコンで検索エンジンを使用したり、
Word・Excel・PowerPoint 三兄弟とよろしくやったことがある方なら必ずや目にした経験があるはずです。
いや、というかあります。
私が保証します。
画面全体ではページを表示しきれない場合、
画面端にスクロールバーは表示されます。
そして私たちは、スクロールバーの中にあるスクロールボックスを上下もしくは左右にスライド操作することで、
ページ内の表示したい範囲を移動させることができます。
スクロールバーはその著しく高い機能性ならびに洗練されたUI(ユーザーインターフェース)が評価され、
世界初となるパーソナルコンピューターがアメリカで発売された1975年以降、実は45年連続でグッドデザイン賞を受賞していたのではないかと一部のスクロールバー信者の間で唱えられています。
そして現在では、スマートフォンが爆速に普及したことで、
ホモ・サピエンスはいちいちパソコンを立ち上げることすら面倒になってしまいました。
その結果、インターネットサーフィンも専ら机上でなく掌上でしか行わなくなったという方は多いでしょう。
それでもスクロールバーは、スマートフォンのブラウザにもちゃっかりとその姿を残しています。
スマートフォン上では、表示範囲の移動自体はスワイプで簡単にできてしまうため、
スクロールバーはどの範囲が表示されているかを示す目印として、
その唯一にして重大な役目を全うしています。
さて、そのようなスクロールバーですが、
唯一にして重大な欠点があることに気付きました。
記事が終わるタイミングがなんとなくわかっちゃう
著しくかつ甚だしく、マキシマムにこれです。
我々が面白い記事を見つけて読んでいたとしても、
開発者側の親切心により画面右側を元気に縦走するスクロールバーがいるせいで、記事があとどれくらいで終わるのか見当がついてしまうのです。
他のコンテンツに喩えるならば、
SASUKE(TBS系列)にて、放送時間が残り30分を切ったあたりで、3rd STAGE成功者(=FINAL STAGE進出者)が今回は現れるのかなんとなくわかってしまい、視聴へのモチベーションが少し落ちてしまう現象も同様です。
これはホモ・サピエンスが共通して抱える由々しき問題です。
(但し、同じホモ・サピエンスの中でもSASUKE出場者に限っては、オンエア前に現地で結果を知っているのでこの限りでない)
漫才やコントなどは、「どのタイミングで大オチがついて幕引きとなるのか」が事前には分からないため、最後までモチベーションが保たれたまま笑覧することができます。
一方で、終わるタイミングが事前に分かっていると、来るべき結末に身構えてしまい、
なんとなく予想のついていたタイミングで案の定オチがつくといった事態に巻き込まれます。この時点で面白さはとうに削がれている気がします。
秀逸なネット記事であれば、
スクロールバーの存在を忘れるくらい文面に没入でき、気が付いたら美しいむすびを以て私は作品を読み終えていたーーー
などということもないわけではないですが、そのような記事にはなかなか巡り会えないですし、
いざこちらが記事を投稿する立場になったとて、私のような凡夫では読者がスクロールバーの存在を忘れるような文章を紡ぐことはできません。
事実、今あなたはスクロールバーの位置を確認して、
この記事があとどれくらい残っているのか気にかけましたよね?
そして
「あと3分の1くらいあるのかあ、
どんな結びになるだろう・・・」
という思いが脳裏をよぎりましたね?
そんな感じで、
スクロールバーごときに甘〜〜くネタバレされるのが
ちょっと嫌になるときがあるんですよ〜〜〜
https://m.youtube.com/user/HikakinGames
だから、ちょっと抗いたくなっちゃいました☆
ホモ・サピエンスをナメるなよ!!!
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