たんぱく質よ、声を上げろ
先日、はなまるうどんに行ったんですよ。
で、座った席の近くに貼ってあった販促用ポスターがふと目に留まったんです。
上のポスターです。
一見すると、何の変哲もないポスターなのですが、
なぜか違和感を覚えた私は、
うどん啜り途中(うどんすすりとちゅう)にもかかわらず、二度見してしまいました。
たんぱく質だけ無言かい
これでした、違和感の正体は。
炭水化物「半玉」
野菜「バランス野菜」
タンパク質「」
↑
はなまるうどんのポスター制作ご担当者様は、この歪な三つ巴に何も感じなかったのでしょうか?
炭水化物さんや野菜さんにセリフを与えたのであれば、たんぱく質さんに対しても、
キャラの対称性を守るために、何かしらのセリフを与えるほうが自然だと思うんです。
なんでもいいんだから、この際「半熟」とか言わせとけよ。
せっかく半熟なんだから。
しかし、こんなうどん啜り最中(うどんすすりさなか)の一来店客が一瞥した瞬間に気付いたくらいです。
給与という対価を受け取って、ポスター制作にあたったご担当者様がこの状況に気付かないわけはないでしょう。
(もしそうでなければ、細かい経過および論理は省略するが、最終的には私もはなまるうどんから給与を受け取らなくては辻褄が合わない)
このようなポスターが世に産み落とされたのには、
きっと制作サイドになんらかの意図もしくは事情があったと考えるのが自然
…ということで、以下に4点ばかり勝手に推測してみました。
① 意図的なキャラ設定
まず、考えられるのがこれ。
制作サイドは、たんぱく質さんに対して、“無口”というキャラ設定をしたかったのではないでしょうか。
クレヨンしんちゃんでいうところのボーちゃん的立ち位置です。
それなら無口なのは理解できますし、
鼻水の代わりに半熟の黄身を垂らしているのも実はキャラデザの一環かもしれません。
② 単純に制作期限が迫っていた
次に考えられるのがこれ。
例のポスターの納期が残り数分に迫っているーーー
「先方(あるいは確認してもらう先輩社員)にメールを送る時間も考えたら、
まだ完成とはいえないけど、送るしかない」
このような経緯で、たんぱく質さんのセリフを入れて完成させるよりも、
ポスターを納期までに提出するほうを選んだのでしょう。
思い返せば私も学生時代、
レポートの提出期限まで残り数分と迫っていたために、結論&考察部分を端折って提出したことがございました。
これが社会人のお仕事ともあれば、
納期に間に合わず先方に怒られるよりは、
一来店客のブログ(←社会的影響力はミジンコ)で細々とツッコミを入れられる方が100倍マシです。
③ 実は制作当初はセリフが入っていたが、土壇場で削除された
次に考えられるのがこのケースです。
制作当初はたんぱく質さんにもセリフが与えられていたものの、
その内容が過激もしくは反社会的であったために、
公開直前の社内チェックの段階で、
「不適切な表現は炎上するのでは?」
と上層部に判断され、土壇場で削除に至ったということも考えられます。
では、こうなると下世話な一来店客にとって気がかりなのは、
「削除されたセリフには何が書かれていたのか」
という点です。
一見すると人畜無害でただ美味しいだけの半熟卵に対して、
まさか差別を助長するようなセリフや、物騒な内容のセリフを与えていたというのでしょうか。
もしも
「お前を頃して、固茹でにするぞ」
「◯亀製麺なんかに行くやつ、頭がザルうどん」
といった内容であったのなら、削除されても致し方ないですね。
④ お客さまにコラ素材を提供するため
最後に考えられるのは、
制作サイドが遊び心から、
「お客さまにポスターを加筆修正してもらうことで楽しんでほしい」
という思いを込めて、たんぱく質さんのセリフを入れなかったというケースです。
こんな感じで。
というか、改めてポスターを見たら、
野菜さんの「バランス野菜」も意味わからんぞ?
これは自己紹介なのか?
なぜ「栄養バランス」とかではダメだったんだ?
炭水化物さんの「半玉」と整合を取るなら、
ここは「小鉢1杯」と喋るべきだろ。
おーーい、担当者ぁ!!!