実力の発揮どころ

学校の軽めの課題のような、いわゆる「タスク」程度の作業をこなす際、皆さんはどこでそれを行うことが多いだろうか。多くの人は自宅で机に向かって行うと回答することだろう。私も大体の場合はそうである。というよりも、そうでありたい、と書いた方が正しいかもしれない。

 

残念ながら私のようなクズ人間は、課題の提出期限直前にならなければやる気が起きないという性質を持っている。それ故、今までに私が課題を必死にこなしていたときの状況を回顧してみると、それは夜中の自室の机であることが多い。

 

仕方ないのである。

私にとって、自分自身の実力を120%発揮できる場は、夜中の自室の机だ。

羽生結弦選手は多くの観客に囲まれたスケートリンクと答えるかもしれないし、羽生善治棋士は対局場となるあの和室みたいな部屋と答えるかもしれない。

しかし、私は「夜中の自室の机」だ。

 

私が今までに夜中の自室でこなしてきた仕事への熱量を総合すれば、スケートリンクの1枚や2枚は張ることができるだろうし、あの和室みたいな部屋ならば4つは造ることができるだろう。「4LDK」ならぬ「4WMH(和室みたいな部屋)」が夜中に私の自室の机で創造されているのだ。

 

え、やだ、わたしってクリエイター??

 

クリエイターとちゃうん??

 

 

エヌェーイチケイさーーん!!

大変でーーーす!!

ここにクリエイターがいまーーーす!!

プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げてくださーーい!!

 

 

 

 

 

失礼しました。調子に乗ってしまいました。

 

例外

しかしながら、時にはどうしても昼のうちにこなしておかなければいけないタスクもある。ところが昼間となると、家では夜のように集中して作業に向き合えないのだ。

何故だろうか。私にもよく分からない。

 

どうやらお天道様は、家で私が「4WHMクリエイター」と化すことを快く思っていないのであろう。全くとんだ困ったちゃんである。可愛い奴め。

 

しかしいくらお天道様が困ったちゃんであっても、彼(さっき「可愛い奴」と書いたけどお天道様はまあ恐らく男でしょ。ほら、可愛い系の男だっているし。知らんけど。)のご機嫌を損ねてはいけないので、昼間にどうしてもタスクを片付けたいとき、私は外出して近所の図書館かシャッピングモールのフードコートへ行くことが多い。

 

昼に図書館の自習机へ向かうと、そこには多くのクリエイターたちがいる。彼らは私の同志であり、各々がお天道様のご機嫌を伺いながらも自らのタスクをこなしている。昼間の私はそのような同志に囲まれた環境の中で、また黙々とスケートリンクを張り続けるのである。

 

一方で、書くまでもないかもしれないが、ショッピングモールのフードコートに行ってもそこにいるのは私の同志ではない。ただの「食事している人」であり、クリエイターというよりはコンシューマーと呼んだ方が近い。

それではなぜ私は敢えてショッピングモールのフードコートで作業を行うのか、言い換えれば、食事を前に浮かれ弛みきっている一般コンシューマーたちに囲まれながら、ただ独り孤高のクリエイターとしてアウェイ戦に挑むのか。

 

これについてはまだ近いうち、次の投稿にでも説明したい。